炎上したnoteと俳優の言葉について


件のnoteについては、今やさまざまな論点が複雑に絡み合っているように感じている。

https://note.com/_n_ume/n/n638d4f0b4d5d

今回私が話をしたいのは、
このnoteで触れられている個人イベントで俳優が使った言葉について、
そのイベントに参加した身として、
件のnoteを読んだ人に、伝えたいことだ。


 早速本題に入ろうと思う。


noteには、俳優の言葉について、このように書かれている。


『彼が何と言ったらしいか、といいますと、

脇差らしく寄り添っているけど、一歩後ろで見守っている奥さん」
「一昔前の女性、奥さん」
「支えるけど踏み込まない妻」

です。』


(「3.役者さん、個人イベント内で演じたキャラクターへの解釈を語る」より、2020/02/16 19:55参照)


noteを書いた人は、「イベントに足を運んでいない」と自分で言っているが、
俳優の言葉を彼が演じる役と他の特定の役との関係に当てはめ、
「妄想」したことを、"別の役の「妻」"という言葉を用いて語っている。
(このブロックの中で「」内の言葉は、noteから引用した)


このnoteを読んで、
「『俳優本人が、特定の役と役を、夫婦関係として発言した』と受け取った」
という人に、何度か出会った。


 でも、そうではないのだ。



私はその発言のあったイベントに参加しているが、記憶の限りでは、

「みんなを見守る脇差らしく、一歩下がってついていく、奥さん?古き良き女、みたいな」
というような言い方が一番近い。

この俳優は、役に対して「【誰かの】妻」という発言はしていない。

発言の中で挙げられた言葉はたとえの表現であり、
俳優自身も言葉を探しながら、
何度も言い換えながら語っていた。

彼がその言葉を使ったのは、
その役が【みんなを】見守るポジションという文脈の中で、だった。



先ほど引用したnoteの文章には、このように続けられていた。

『以上は全て私が見えた範囲のツイートの要約であり伝聞なので、役者Aさんが実際に口にした言葉と違う、文章について正確ではない、という否定は不要です。私が、私のTwitterのタイムラインに流れてくる数多のツイートから拾い上げ、私自身が解釈し噛み砕いた言葉たちだからです。』
(2020/02/17 1:48参照)

俳優の言葉に対し、「正確ではない、という否定は不要」ということから、俳優本人の言葉の使い方とは切り離した上で、このnoteを書いた人は自分の解釈を語っているのだと読み取れる。



個人的な解釈を楽しむことに関してや、
その解釈の内容、
noteでの表現のしかた、
読んだ人の受け取り方などについて、
この文章で何らかの評価をする訳でも、是非を問いたい訳でもない。


ただ、私が出会った人のように、
俳優本人が言っていない意味合いで勘違いしている人がいたら、
その誤解をときたいという思いで、この文章を書いた。



ここまで、目を通してくださったことを感謝します。
最後に、この文章を、誰かを攻撃するための道具にはどうかしないことをお願いして、締め括らせていただきます。


2020.02.16.

(2020.02.17. 少し追記、整理しました)